トップ フォトニュース 稲葉永青文庫研究センター長が「明智光秀論」を展開…公益財団法人肥後の水
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稲葉永青文庫研究センター長が「明智光秀論」を展開…公益財団法人肥後の水

2018年7月6日(金)

 肥後の里山ギャラリーを運営する公益財団法人肥後の水とみどりの愛護基金(甲斐隆博理事長)は6月30日、熊本市中央区練兵町の同ギャラリーで永青文庫研究センター長の稲葉継陽熊本大学教授による歴史文化講座を開いた。定員を大幅に上回る約80人が聴講した。
 演題は「肥後細川家と天下人たち〜細川家と信長・光秀」。講演は、再来年のNHK大河ドラマの主人公となる明智光秀の実像について、永青文庫所蔵の史料などをもとに考察。織田信長と足利義昭、細川藤孝の人間関係の推移を軸に「光秀論」を展開した。
稲葉教授は室町時代以来の中世的思考から脱しきれない信長と近世的領国支配体制を形成しつつあった光秀や柴田勝家ら直臣大名の間のギャップに着目。「その矛盾の深刻化が本能寺の変の背景にある」と指摘した。また「織田政権は近世的分権の進化に対応できなくなった中世国家の最後のかたちであり、その迷走に終止符を打ち、豊臣政権の成立という近世封建国家の樹立過程における一大画期に道を開いた」と本能寺の変の歴史的意味について解説した。次回は9月15日。「細川家の関ヶ原」をテーマに稲葉教授が講演する。参加申し込みは同ギャラリーまで。申込期間は8/13〜9/7。受講者多数の場合は先着順となる。(佐藤)

当日は約80人が聴講した
講演する稲葉教授。「琵琶湖周辺で活動していた光秀を越前にいた足利義昭に結びつけたのは細川藤孝であり、信長と義昭を結びつけたのもまた藤孝だった。義昭・信長連合政権のお膳立てをした藤孝の動きには興味が尽きない」
史料を駆使した光秀像解明へのアプローチに興味深げな受講者
中央区練兵町の肥後の里山ギャラリー